お客様から売上金をいただく際に、銀行口座への振り込みを依頼することがあります。
現金を持ち歩かなくてもよく、振り込み手続きが終われば支払いも完了。
近年ではネットバンキングが普及したおかげで、銀行に出向かなくても振り込みが可能になってますます便利になりました。
このように、事業をしていると必要不可欠な存在である銀行振込ですが、トラブルと無縁というわけではありません。
あなたからは振り込んだにもかかわらず、先方から「入金がまだですが」と催促をされたことはないでしょうか?
また、その逆のご経験をお持ちではないでしょうか?
銀行から資金を振り込んだ後、お金はどのような動きをするのか?
銀行振込を利用する際、窓口やATMで手続きした後にどのような処理が行われるのでしょう?
利用した銀行によって細かな違いはありますが、基本的には
- 振込先の情報と現金(現金振込の場合)を準備し、銀行振込を申し込む
- 申し込み時に提示された口座情報に不備や相違がないかを確認
- 口座からの振り込みの場合は、必要な資金が口座にあるかを確認
- 相手先の銀行に「○○さんの口座から、▲▲円資金が移動します」というデータが送付される
- 振込処理完了
このような流れです。
銀行振込を利用した際にあなたが目にする「振込手続きが完了しました」という言葉は、「1が終わりましたよ」という意味で使われています。
従って、振込先として提示した口座情報に問題があったり、口座に資金が不足している場合は振込処理がストップしてしまいます。
最終的に処理がきちんと完了したかを知るには、相手先に確認するしかないと覚えておきましょう。
「入金が正常に行われていない?」こんな場合に確認するべきこと
銀行内部はシステム化されていますが、そのシステムを使っているのは人間です。
つまり、人間のミスによって振込処理が行われないという場面は避けられません。
振込処理が正常に完了したことを、時間を置いて確認する
銀行振込を行った際に先方の口座に資金が移動されていない場合は、まずはあなたの口座を確認しましょう。
振込処理に失敗している時は、あなたの口座に資金が戻っているケースがあります。
また、現金で振込を申し込んだ際は銀行が資金を預かっていることがあり、こちらは問い合わせると教えてもらえます。
さらに、システム化されているとはいえ、処理にはある程度の時間が必要です。
先ほど説明した「1」から「5」までが一瞬のうちに終わるとは限りません。
早くても数分、余裕を持って数時間は見ておくといいでしょう。
銀行の営業時間に注意する
もうひとつ注意しなければいけないのは、銀行の営業時間です。
2018年10月までは、営業終了時間以降にATMを利用して銀行振込を行った場合の手続きの完了は、翌営業日とされていました。
たとえば、木曜の20時に振込手続きをした時に先方の口座に入金されるのは翌日、つまり金曜ということです。
さらに、同一銀行間は24時間・リアルタイムでの入金を行う銀行もあり、その場合の他行への振込については銀行によって対応状況が異なっている、という状況でした。
2022年1月4日:追記
2018年10月より同一銀行間のみならず、他行への振込についてもリアルタイムにての入金へと、順次、移行しています。
参考:全国銀行データ通信システム(全銀システム) - 全銀 EDI システム稼動当初接続予定の銀行について
2022年1月現在、ネット専業銀行を含むほぼすべての金融機関が、リアルタイム入金に対応済みとなりました。
まとめ

ビジネスをしている以上、お金に関することは期限を守りきちんと管理をする。
これは当たり前のことですが、同時に「なかなかできないこと」でもあります。
特に日々、忙しくしているひとり社長さんや個人事業主は「振り込み、しないと」と思いつつ、他の業務に追われて後回しになりがちです。
ですが、お取引先の方はあなたのそのような姿を見て、どう思うでしょう?
逆の立場になった時のことを想像すれば、支払いが遅い取引先は信用できないし、一緒に仕事をしたくないですよね。
日々の業務で精いっぱいで、経理処理にかける時間が確保できない。
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