事務代行の活用法 セミナー事務局代行

セミナー講師が事務局運営を生徒に依頼すると、3つのデメリットがある

2018-03-20

セミナー講師という職業は、講座の当日に会場に出向いて話をすればいいわけではありません。

登壇する他にも

  • マーケットの選定やリサーチ
  • コンテンツの企画、製作
  • 営業や集客活動
  • セミナー開催に付随する事務作業

このように様々な業務があります。

中でもセミナー講師の頭を特に悩ませるのが、セミナー開催に付随する事務作業。

  • 受講を検討中の方から来る問い合わせに返答する
  • セミナーへの申し込みに対して、受け付けた旨を連絡する
  • 登壇後、受講した方に対してアフターフォローを行う

など、細々とした作業が山のように存在します。

これらセミナー事務局の運営を講師が自分で行うことには何のメリットもありません。
そして、セミナー事務局の依頼先として以前に自身のセミナーを受講した生徒・受講者に依頼するのも、適切ではありません。

ここでは「セミナー講師が事務局の運営を生徒さんに依頼するデメリット」と題して、主なものを3つご説明します。

セミナー受講者は、事務局運営のアマチュア

セミナー講師が事務局運営についてはアマチュアであると同様に、セミナーを受講する生徒さんもまた素人です。
事務局運営に関するノウハウを持っていないことから生じるミスや不具合は回数も多く、重大であるケースもしばしば見受けられます。

講師と生徒さんのどちらがセミナー事務局を担当しても同じであるならば、講師本人が行う方がまだよいでしょう。

さらに言えば、セミナー講師の本来の仕事は登壇であって事務作業ではありません。
セミナー講師が自身の担うべき役割に集中するべき理由は、こちらをご覧ください。

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セミナー講師は教えることのプロですが、事務局運営に関しては分からないことが多く効率のよい運営ができているとは限りません。手探りで時間をかけてセミナー事務局を自分で行うよりも、セミナー事務局の経験が豊富なプロの事務代行に任せることで、セミナーそのものに集中できるようになります。

セミナーを受講した生徒さんが事務局にいることで出る閉鎖感

また、自身の生徒さんが事務局を担当することでにじみ出る「内輪感」もまた、見逃せないデメリットです。

ブログやSNSによる情報拡散

「素人に事務局を依頼していることなんて、言わなければ分からないだろう」と、あなたは考えるかもしれません。

しかしながら、昨今はブログやFacebook(フェイスブック)、Twitter、Instagramといった各種SNSの定着に伴い、個人が気軽に全世界に発信する環境が整っています。
インターネット上にあるこれらの媒体から当事者が隠したい事実が漏れ出てくるという場面を、あなたもご覧になったことがあるのではないでしょうか。

また、敏感な方は申し込みを検討する時点から、どことなく感じられる「内輪感」という空気を避けるべき閉塞感として認知します。
その結果、場合によっては「受講しないこと」を決断します。

「仕事とプライベートは分ける」という、当たり前の行動

当サイトの管理人(以下「私」)は、個人的にセミナーを受講することがよくあります。

そして、自分自身が受講したセミナーの講師さんからは、一切仕事を受注しません。
その理由こそが、セミナー講師の行動や言動を通じて、事務局運営を生徒さんに依頼することで発生する閉塞感・内輪感が伝わるケースの多いことを熟知しているから。

「セミナー事務局代行サービスをプロの立場で行うのだから、私人としてクライアントには接触しない」
仕事をプライベートを分けることは、ビジネスパーソンとして当然の行動です。

お客様に仕事を依頼するために起きる、特有の問題

セミナー講師にとって、生徒さんとは自分のお客様です。
以前はお客様であった自身の生徒さんに対して仕事を依頼することによって、様々な感情が生まれます。

さらに、セミナー事務局を引き受けた生徒さんの意図や目的によっては、一種の「営業妨害」を受けることもあります。

セミナー事務局が機能しなくなる、お客様への遠慮の気持ち

「お客様」とは、自分の商品やサービスを購入してお金を支払ってくれる人です。
これら一連の行動を通じて、サービス提供者側にはどうしても遠慮が働きます。

もしも、セミナー講師の裏方である事務局をお客様である生徒さんに依頼すると、何が起きるでしょう?

「このようなことを言うのは、申し訳ない」という気持ちから

  • セミナー事務局運営に関する要望を出しにくい
  • ミスをした際に指摘することができない

といった問題が発生します。

セミナー事務局が正常に稼働しないことで「セミナーの開催そのものが危ぶまれる」と言っても過言ではありません。

「先生なのだから」という横暴な態度のセミナー講師

一方で、セミナー講師と生徒さんには「先生と生徒」という関係もあります。
ここで発生する問題が「先生の言うことは聞かなければいけない」という気持ちが、生徒さん側に生まれることです。

萎縮の感情を持つ生徒さんにセミナー事務局を依頼した際に起きる問題は、多岐にわたります。

私が見聞きした例としては

  • ボランティアスタッフとして、タダ同然の報酬で働かされる
  • 手に負えない業務量があっても生徒さんから言い出しにくく、ミスやトラブルが多発する
  • プロの事務代行への依頼を検討した際に、これまでと比較して経費面での負担を重く感じて断念する

このような事例がありました。

セミナー講師が抱える問題としては、いずれも深刻であると言えます。

セミナー講師にとって致命傷な「パクリ」問題の発生

セミナー事務局を担っている生徒さんが、先生から特殊なスキルやメソッドを学ぶことで、

  • 自分も独立したい
  • 先生みたいに稼ぎたい

と思っていたとしたら、どうなるでしょう。

セミナー事務局という「裏側」を見ることで、セミナーを受講しただけでは分からない、数多くの事柄を学び取ることができます。

その中には

  • セミナーを進めるにあたって、講師だけが見ている内部資料
  • 新しいセミナーのネタ
  • 講師自らが編み出した、真似されたくない営業手法
  • 事業をする上で最も重要で、外部流出があってはならない顧客リスト

といった、セミナー講師が秘密にしたい情報が含まれます。

「セミナー事務局を、生徒に担当させる」ということは、セミナー講師が持つこれらの大切な情報を公開するということ。
さらに言えば、セミナー事務局として得た知識や情報を使うことで、生徒さんが先生と同じことを始める、つまり先生のライバルになる可能性があるというわけです。

「私の生徒さんに限って、そんなことをするはずがない」
あなたがそう思う気持ちは、分からないでもありません。

ですが、30件以上のセミナー事務局を担当してきた私は、セミナー事務局を引き受けた生徒さんに自分のコンテンツをパクられる、という被害にあった複数のセミナー講師さんと接してきました。
したがって、こちらで書いたことは実際に起きている、ということをお伝えします。

まとめ

先ほどもお話しした通り、セミナー講師は事務局を運営することが仕事の本分ではありません。
むしろ、事務作業のことを気にすることなく登壇することに集中できるのが望ましい姿です。

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セミナー講師や趣味のお稽古事の先生は「教える」ことが仕事です。本来の仕事である登壇に集中するためには事務作業などの雑用から解放されることが必須。身近に依頼できる心当たりの方がいないのであればプロのセミナー事務局代行の出番です。

ですが、いざ細々とした事務作業を誰かに頼もうにも、適切な人の心当たりがあるとは限りません。

そのようなセミナー講師のために存在するのがセミナー事務局代行サービス。
私はセミナー事務局代行のプロとして、これまでに多数のセミナー講師のバックサポートを担ってきました。
「あなたに頼んでよかった」というたくさんの講師さんの声が、セミナー事務局代行が必要とされる証だと考えています。

セミナー事務局の運営は「講師が自分でする」を卒業する時点で、事務代行サービスに依頼するのがおすすめです。
事務作業から解放されてご自身の仕事に集中したい方は、まずはお問い合わせください。
 

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